2013年3月13日水曜日

京、京セラドームへ行く。

みなさま、こんにちは。
昨日は非常に文化的な一日を過ごしました。
先日、真っ赤なミニ乗りの素敵なあの人が「沖ちゃん野球に興味はあるまいか」とメールをくださり、まさか口が裂けても「それはもう、あまりありません」などと言えようか。ねえ。

「誰それのファン」「どこの球団のファン」という強い思いはありませんが、その時々の空気を100パーセント楽しみたいわたくしは、ありがたやとお誘いを受けましたのでした。
素敵なあの人は、会社から一週間の『リフレッシュ休暇』をもらったとのこと。せっかくのお休みに沖田でかたじけない。。。と思っていたら、「平日の昼間に野球が観れるのは沖ちゃんしかいない」と言われ、まぁそうなんですが、もちょっと歯に衣着せてくださっても良いのではなかろうかと思うわたくしです。

場所は大正駅近くの京セラドーム。私自身の名がちらりと入っている事もあり、親しみを覚えます。同じ京でもエラい違いですが、器の大きさはだいたい一緒。だと良いのですが。ねえ。

もひとつわたくしと同じ名を冠するスゲーやつに、スーパーコンピューター『京』がありますが、コヤツがどれほどすごいのかと申し上げるには、まず説明するための知識を詰め込むのに二億年ほど時間が必要ですので、もし興味津々な方はこちらのページでお楽しみください。わたくしは読むと気分が悪くなるので開きません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/京_(スーパーコンピュータ)


さてさて京セラドーム。
試合の前にハンバーガーで昼食を。「ついにミニを買うんやね」「しかもR53です」「沖ちゃん数年前に比べて、とってもミニに詳しくなって。。。(涙)まさか沖ちゃんがR53、56なんてわかるようになるとは。。。(また涙)」
どんな人だと思われているのか、わたしよ。。。

球場の天井。ドームなのでそりゃそうなのですが、円形を描いていてとてもきれい。人間ていろんなもの作れるよなあ。。。と、思わずほほぅと見上げてしまう美しさです。





オリックス対ソフトバンクの試合だったのですが、そもそも野球音痴のわたくしは席に着くなり「で、どちらがどちらのユニフォームですか」と伺い、素敵なあの人を驚愕させたのでした。。。

野球といえば、ずーーーーーっと前にどこかで近鉄バッファローズとダイエーホークスの試合を見た記憶があり、そのときはダイエー側の席でした。
が、近鉄にボロ負けし、ホークスの本拠地(大阪球場だったかな。。。忘却の彼方ですが)での試合だったため、打たれるたびに「GO!GO!バッファローズ!!」というアナウンスとピーヒャラリンという祝いムード満々の音楽が流れ、最高潮にイライラした経験が。

今回こそは席を陣取ったオリックス側の勝利でたのむよひとつ。と思って観ていたら、オーマイガ。一回に三点も取られとるやないかい。高っかい年俸貰ってプロでやっとるんやないんかいボケ!!
などの暴言は吐かず、「あらまぁ野球ってあんな小さなボールを打ったり取ったりする大変なスポーツなのですね。おほほ」と口元に手を添え小首をかしげ、おとなしくちんまり観て。。。られるかいっ!!
数々の暴言を吐き、二審の判定に文句を垂れ、終いには「監督の作戦ミス」と見知らぬ監督にいちゃもんをつけ、「沖ちゃん熱いね。。。」と、あの人に遠い目をされるのでした。。。
ファンでもないのに暴言を吐くアンタの器っていったい。。。




 悲しいかなオリックスは負けてしまいましたが、すぐ前の席にいらした素敵なおじさま方に心和まされました。
とにかく、仲良し。ビール片手に観ておられたのですが、ひとくち飲んでは肩を叩き、うなづき合い、笑い、またビールを飲み、の繰り返し。
三回の表当たりから、試合は殆ど観ておられない気が。いいな〜こういう年の取り方したいなあと思いながら試合以上に楽しく眺めさせて頂きました。
八回の表という、ドラマティカルなあたりで二人揃って席を立ち、球場を後にされたので、恐らくどこかに飲みに行かれたのではと察します。


この方々の他にも、最前列でひたすらバナナを食べるバナナおじさんも登場し、平日昼間の野球観戦はディープであるなあと感心した次第です。バナナおじさんは、「わし、バナナはいつもこの位置やからな」と言わんばかりに、椅子の前に設えられた壁の金具にバナナをひっかけ、じっくり試合を観てはバナナを食べるを繰り返すのでした。。。

 球場はやや肌寒かったので、もし近々観戦予定のある方は上着が必要かと。この肌寒い球場で「ビールいかがっすかー」「冷たいコーラにジュースいかがっすかー」と勧める売り子さんの気が知れぬ。。。100歩譲ってビールにコーラはセーフのラインとして、畳み掛けるような「アイスクリームいかがっすかー」の声はいったい。。。
寒さに身を震わせながら、「アイス買ったら売り子さんの小咄が一分間分付いてくる、というのだったら買いますよね」と、素敵なあの人とアイスの売り上げ増のためのアイデアを出し合うのでした。。。


試合に負け、寒さに負けたので我々も飲み直しじゃーいと言う訳で、梅田の新梅田食堂街へれっつごー。
まずは焼き鳥屋に入ってビールでおつかれ乾杯し、身だの皮だの砂ずりだのを頼み、カウンターの端に座っておられたおじさまとの、「どこに行って来たん?」「京セラドームです」「うちの職場の近くやな」という大阪ならではの見知らぬ人とすぐ会話できるという好機に恵まれ、気を良くして串カツ屋さんまではしごしたのでした。

創業は戦後間もないのでは。。。と思わせる店構えと店内。
串カツは、一種につき二本セットで110円〜130円ほど。安くてうまいのお手本みたいな串カツでした。れんこん、牛、豚、うずらにタマネギ。あと何食べたかな。とにかくいっぱい食べました〜。

素敵なあの人が「タコとシシトウ」と頼んだところ、女将さんは「タコとキス」と返答し、すぐさま奥へと消えて行ったのでした。。。
間違えようがひど過ぎて、突っ込む間もなく運ばれて来たキスもコレまたうまし。我々は互いに目配せをし、(ここは女将が法律である)という暗黙の了解を、揚げたてのキスカツと共にのどの奥にそっと流し込むのでした。。。
そんなこんなで、あまり細かい事を気にするタイプの人にはまったくおすすめでないお店です。衣も所々厚かったり薄かったり、チューハイのレモンシロップの量も、入れる人その時々でかなり違います。それもまた、この店の''味''と言えましょう。







すっかりお腹もふくれたので、梅田のおシャンティなスポット、ルクアへ。
素敵なあの人は、今年奥様と結婚25周年の記念の年を迎えられるそうです。25年前といえば、わたくしは。。。おぉ、危ない危ない。数年前から常に18歳の設定なのでまだ生まれていません。設定。。。
「記念にお揃いの指輪でも贈ろうと思うけど、どんなのが良いか分からない」とおっしゃるので、「それは大変良いお心がけです」とかなり上からモノを言い、店員さんと共にあれこれアドバイスを差し上げ、「ちなみにわたくしはこれが好みです」と聞かれもしないのに自分の好みを伝え、「金属アレルギーなのでメッキ加工は身につける事ができません」とアイス売りより強引な畳み掛けをし、「ではまた」と一礼し、電車に乗って去ってゆくのでした。。。














最後になってしまいましたが、一昨日、何をどう書こうかと考えていて、やはり書けませんでした。
メディアで被災の体験談を語る方々の姿は、もしかしたら明日の私かもしれない。
そう考えると、自ずと身の回りの小さな幸せがたくさん見えてきます。
夜も更けてきました。
明日も朝日が見れますように。
おやすみなさい。