2015年5月6日水曜日

一寸先はキラキラ。

みなさま、こんにちは。
連休も終盤ですが、いかがお過ごしでしょうか。
わたくし昨日はミッドナイトブラックのMINIをピカピカに洗車をし、した後すぐに花粉だか黄砂だかをかぶって愕然とし、見なかったことにしてお茶の間でアイスを食べつつスタジオアルタからスペシャル生放送中の『5時に夢中』を観る、という正しいGWの終盤の過ごしました。漂うほのかな幸福感。

レギュラー出演の岡本夏生さんは頭からつま先まで使って鯉のぼりに扮し、かぶりものとメイクのためにもはや誰かもよくわかりませんが、世知辛いと言われるこのご時世でも、バブリーな雰囲気をムンムンさせていらっしゃるのが素晴らしい。
今日はGWの特別編で、スタジオに親子連れが多く観覧にみえていますが、夏生さんの真面目ながらもお下劣なトークにお母さん方がやや引いて、時に目が虚ろなのが大変おもしろく、出演者よりも観客席から目が離せぬわたくしです。お下劣ながらも真面目なトーク、でないところがまた素晴らしい。真面目も善し悪しと申しましてな。。。

真面目に生きなさい、真面目こそ一番と教えられて真に受けていた頃のわたくしの人生はそれはもう光に欠けるものでしたので、やめたやめたーと思って真面目の殻を脱いだらそこはパラダイス。笑ってなんぼや、あっはっはー。という感じになりましたので、本当にめでたい。
真面目をやめはしましたが、不真面目になったというわけではなく、真摯と適度のバランスを3対7くらいで保って生きているであります。いや、逆や逆や。7対3で。6対4かな。5分5分か。4:3かも。。。アンタ。。。


先月末は、前々から行きたかった青森と秋田旅行をしました。
新刊が出たらすぐに購入する作家さんの一人、たかぎなおこさんの本に登場した、青森市の創作料理屋さん『海坊厨』に行きたくて行きたくて。
今回の旅の目的は、その八割がこのお店に行きたいという贅沢なものです。今まで何度かたかぎさんの本に出てくるモモセシェフ(ホントはハヤセシェフ)のお店なのですが、記されている料理の全てが、「ああ、この方は恐らく心から料理が好きで、作った料理を多くの人に食べてもらうことに喜びを感じておられるのだなあ」と伝わる品なのです。

前日から東京の友達の家に泊まったのですが、タッカンマリを食べに行った韓国料理のお店で、友達が事前にお誕生日プレートのサプライズを計画していてくれました。
わたくしがかぶっている帽子は、苦労して手に入れたお気に入りの逸品。ではなく、お店のスタッフが「お誕生日おめでとうございます」と言いながらかぶせてくださったケーキ帽です。まさか東京に来てケーキ帽をかぶることになろうとは、人生一寸先はキラキラであります。

心の友、りっちゃん。ありがとね^^



翌朝、東京駅から新幹線で新青森へ。
山や川や駅やそのほかいろいろすっ飛ばして、海坊厨さんの前菜、どーん。
ぷりぷりのお刺身と、里芋の食感しっかりのにこごり固め。お皿の上のお醤油も特製のもので、ほの甘く少しだけとろみがついており、添えられたわさびは細かく刻んであり、きちんと主役を引き立てる仕事をしておられるのでした。

隣の席のお母さんと娘さんを、ぱちっとな。


娘さんが注文されたメニューが運ばれてきた時、わたくしと友は思わずガン見してしまいました。ガン見している我々に気づいたお母さん、写真まで撮らせて頂いて申し訳ない。。。
「おいしいモード」で撮ったらボケましたが。。。なんじゃこりゃー。
『まぐろの中落ち丼』だそうです。
このマグロ、単に三枚おろしにした真ん中部分をお皿にバーンと載せているわけではなく、恐らく出汁やお醤油やみりんなどに漬けてある模様。
なぜ味を知っているかと言えば、ひとさじすくってお皿に入れて、お裾分けしてくださったからなのでした。。。本当に申し訳なく、ありがたいことです。しかし、うまいっ!透き通るようなマグロの身が、舌の上でとろりととろけます。ごちそうさまでした。

このあと前日予約のフレンチトーストや凝ったデザートまで食べ、はー、大満足。我々の旅の目的はほぼ終了したと言っても過言ではなく、あとはホテルに向かう、くらいの大ざっぱな予定を残すのみ。
このあと何しようかなと話していたら、お母さんが「弘前城の桜がとてもきれいですよ」と教えてくださいました。

そしてこのメモを手渡し、混んでいる道を避けて近場の駐車場に辿り着ける道順を詳しく教えてくださった。。。我々がしょーもないことをくっちゃべっている間に、密かに書いてくださったようです。こういう人が居てくださるからこそ、日本は何とか国家として機能している。そのくらいの人情エネルギーを感じました。

演説用の赤ライン引いたメモも最近ちらりと話題になりましたが、本当に心がこもっていれば、込めたい心がそこにあれば、赤ラインなんか要らんのじゃ。わかったか!ボ・・・冒険も必要ですよ、外交には。ふー、何とか温厚にごまかせました。何ともごまかせとらんわ。ねえ。

海坊厨でランチをとり、お母さんにメモ(と中落ち)を頂き、もう今すぐ新幹線で帰っても良い。そう思う我々でした。



レジのところに飾ってあった、たかぎなおこさんの色紙も拝見できました。
三重県から東京に単身上京して、苦労の末イラストレーターに。好みはあるかと思いますが、わたくしはこの絵を見ると頭がほへ〜となって、うまい具合に脳内をほぐしてくれます。ほへ〜。
絵はほのぼのですが、自炊をしたりマラソンをしたり、本のネタにもしておられる150cmという小柄な身体でタフに生きておられるなあと思います。

お母さんたちにお礼を言って、いざ弘前城へ!
と思ったら、友と二人して道を間違え、完全真逆の方向へレンタカーを走らせてしもうた。。。お母さんごめんなさい。メモを読み取る力が我々に無かったが故に。もうなんだかそれ以前の問題の気がします。真逆て。。。

結構進んでから気づき、Uターン。
倍ほどの時間を使って弘前城に辿り着くには着いたのですが、時既に暗く、しかも慌てていたのでスマホを車の中に置いたまま城内に入ってしまって写真を撮れず、友のスマホはバッテリー切れというマジかが重なる我々に、強風で舞い散る桜吹雪が無情に吹き付けるのでした。。。

このあと青森から秋田のホテルに向かう山道が相当険しく、街灯も民家もほぼない真っ暗なヘアピンカーブをハンドルを握りしめて抜ける恐怖を喩えれば、うちの母からかかってくる「京子ちゃんちょっとお願いがあるんだけど」の電話のごとし。これは怖い。胃がキュッとして紫色の変な液が分泌される怖さです。
「わかるわかる」とお思いの貴方、お気持ち察します。「この喩えはわからんなあ」とお思いの貴方、お裾分けしますので沖田までご連絡ください。お裾どころか丸々差し上げても一向に。。。あはは。

山道には雪もまだ多く残っており、時に雪解け水が川となって道路を横切り、途中、『クマ出没注意』の看板も見かけました。そりゃ出るわな。未確認生命体も出そうな勢いの真っ暗な山道を何度も何度も登ったり下ったりして、やっとこさ十和田湖プリンスホテルに到着したのでした。
暗闇にキラキラとホテルの灯りが見えた時は嬉しかった;;
部屋に入ってこれを見て、二度嬉しかった。無事で良かった;;

到着にかんぱーい。

りっちゃん来る途中で酔っていた。もっとドライビング・センスがあればと申し訳ない。まあ酔いついでに酔っちまえ!!ちゅーことで、スパークリングワインをば。
雰囲気の良いレストランで、美味しいフレンチとワインを堪能した後温泉に長々と浸かり、今日の〆としたのでした。
お疲れちゃんzzz...







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